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Art

円山応挙の描いたかわいい子犬たち

江戸時代の人気絵師、円山応挙。写生の達人といわれた応挙が描いたかわいい子犬たちをご紹介します。

卓越した技術力が描き出す現実を超えたリアル


18世紀の京都において、当代随一の人気の絵師としてその名を知られていた円山応挙(まるやまおうきょ)。応挙は、見たものをそのまま描く、リアルさにこだわった、写生の達人ともいわれています。その卓越した技術力で描かれた絵は、ため息の出るほどの美しさと驚きに満ちています。

伝説の生物、龍を描けば、うねるような躍動感、そして、渦巻く雲気に逆巻く波頭と、この上ない現実感……。そして精緻な美しさを誇る孔雀や牡丹。襖や屏風の凹凸まで計算しつくして描かれた松。また、足のない幽霊を描いたのは応挙がはじめてだそうです。

そんな応挙が犬を描いています。それも多くの犬を描いているのです。


ふわふわ・もふもふの子犬たちに胸キュン


好んで描いたのは子犬。ころりとした体、太い足、まあるい鼻先、好奇心旺盛な目、愛らしい表情や微笑ましいしぐさ。ふわふわ・もふもふのかわいい子犬です。



藤花狗子図(ふじばなくしず)

「藤花狗子図(ふじばなくしず)」(天明期 個人蔵)。
藤の花の下にいる2頭の子犬。藤の花をくわえた茶色の子犬とお尻を見せている白い子犬の巻いた尻尾。無邪気に遊ぶ子犬がなんともかわいらしい。

「狗子図(くしず)」

「狗子図(くしず)」(1778年 福井・敦賀市立博物館蔵)。
ぺたりと座って振り向いている白い子犬、コロンと丸い背中を見せている白い子犬、後ろ足が揃わない茶色い子犬。かわいさ満開の子犬たちです。

「狗子図(くしず)」

「狗子図(くしず)」(1884年 個人蔵)。
鼻と口元が白い黒い犬、その前を横切る笑ったような顔の白い犬、横座りをした茶色の犬、何かを見つめる薄い茶色の横向きの子犬、後ろ向きの白い犬、しぐさ、表情がそれぞれ違っていて、それぞれの個性までもうかがえるようです。

写生の達人、応挙は、見たままを描くだけでなく、そこに宿る生命の輝きまでも写しとることができたのでしょう。
応挙はきっと、子犬が大好きだったのではないでしょうか。

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